そんなことを考えながら、俺は彼女と共に歩くのだった。
まさか、こんなに歩くことになるとは、思っていなかったわ
ふと、メインストリートを楽しそうに歩く二人組を見つける。
そんな声が聞こえてきたので、さらに歩く足を速めた。
ティリアは腕を組み、ぐるぐると円を描くように歩く。
二人で静かに歩く時間は、とても心地の良いものだったから。
そう言いながら、わたしは出口に向かって慎重に歩く。
たまにはこうやって、何も考えずに歩くのも悪くはないか
頭がぐわんぐわんと揺れ、まともに歩くことも難しかった。
俺は二人の背中を追いかける形で、案内されるがままに歩く。