もしやと思ってメガネを外してみたら、ちゃんと見えた。
メガネの奥で、彼女の赤い瞳がキラキラと輝いている。
メガネを掛けている人なんて、ほとんど見なかったから。
メガネをかけて髪の毛をポニーテールにしてまとめていた。
そこに立っていたのは奇妙なメガネをかけた一人の女性だ。
顔色一つ変えずにメガネを中指でキュッと押し上げると、
メガネっ娘が何か言っているが、俺は何も聞こえなかった。
女はおっとりした顔立ちで、丸いメガネをかけていた。
これは遠くのものをよく見えるようにするメガネです。
メガネをかけた細身の少年に話しかけてみることにした。
分厚いメガネのレンズの奥で、瞳が揺れたのが見えた。