部屋には見たこともないような機械がたくさんあった。
そこにあったのは部屋を埋め尽くす巨大な機械だった。
次に彼女が発した言葉は、ひどく機械的な響きを帯びていた。
表情が一切変わらず、まるで機械のような冷たさを感じる。
部屋の片隅に置いてあった機械から、電子音が鳴った。
それは人の目は誤魔化せても、機械の目は誤魔化せない。
その膠着状態を打ち破ったのは、機械的な音声だった。
機械音ではなく、心臓が脈打つような鼓動が聞こえてくる。
その石の裏には何か機械のようなものが埋め込まれていて、
まったくもって、どうしてこんなに機械があるんだろうか。
目の前には、血圧を測る機械みたいなやつが置いてあった。
その声は、先ほどと異なり機械的なものではなかった。
そう考えていると、また機械的な声が脳内に響いてくる。
いつのまにか、カチカチカチと機械音が鳴り始めていた。
見ようによっては機械や人形のように見えなくもない。