顔色の悪いセイルを見て、アルトが心配そうに声をかける。
だが、それが正しいのかどうかがセイルには分からない。
気絶したセイルが目覚めたのは、次の日の朝の事だった。
それは、確かにその通りかもしれないとセイルは思う。
そしてそれとほぼ同時にセイルの手から槍が放たれる。
だが、そんな事も今のセイルには気にもならなかった。
セイルがそう答えると、マスターはさらに表情を厳しくした。
セイルの顔に安堵が浮かんだのは、気のせいじゃないだろう。
準備を済ませて部屋を出ると、廊下でセイルと顔を合わせた。
そう言ってセイルは自分の後ろに立つグレイを指差す。
俺が声をかけるとセイルはビクッと耳と尻尾を跳ねさせた。
セイルの言葉に、アルトが顔をあげてセイルを見つめた。