何気ない言葉であったが、そこには真実の一端が潜んでいた。
領地経営というものの大変さの一端を垣間見た気がする。
改めて天才と呼ばれる所以の一端を垣間見た気がした。
ずっと追い求めていたものの一端を掴んだような気がした。
その本質の一端が、いまここに明らかにされようとしていた。
今回の騒動の一端は自分にあると思っているのだろう。
そこまで思い出して、ようやく事態の一端を理解した。
そして、その言葉は確かに真実の一端を突いていたのだった。
その一端を理解しただけで、アナスタシアは震えあがった。
けれど、今の彼女を見れば、その原因の一端は明らかだった。
まぁ、その原因の一端を担っていたのは俺たちなのだが。
だが、間違いなく場の空気は一端落ち着きを取り戻した。
その原因の一端には間違いなく彼が関わっているから。