そのような伝承が、この地には残されていたのである。
その姿は、まるでどこかの伝承にある賢者のようだった。
目の前の少女は、確かに伝承にある特徴と一致していた。
その伝承があるからこそ、つい信じてしまったのだろうか。
時間を操る魔法など、神話や伝承でしか聞いたことがない。
自分が知っている限りでは、その手の伝承はなかったと思う。
あるいは、何かの伝承として話が伝わっている可能性もある。
伝承によれば、魔王は強力無比な力を秘めているという。
その伝承が、紛れもなく真実であったことを、ケイは理解する。
だが、伝承にある聖剣の力はこんなものではなかったはずだ。
それは伝承でのみ語り継がれてきた、伝説の一族だった。