話を聞いているうちに、信長兄上の眉間に皺が寄ってきた。
そう言うと、信長兄上は決まり悪そうに視線をそらした。
信長兄上は立ち上がると、そのまま部屋から出ようとする。
部屋に入ると、信長兄上が機嫌良さそうに上座に座っていた。
いつも信長兄上にべったりなのに、どうしたんだろう。
ふん、と鼻で笑った信長兄上に、心の中でため息をつく。
信長兄上は扇子をパチンと閉じると、おもむろに目を閉じた。
普通に考えて、信長兄上に何か用事があるんだろうな。
まあ信長兄上のことだから、そう言うと思ってたけどさ。
俺が一人で憤っていると、信長兄上は俺の肩を軽く叩いた。
どちらが信に足るかは考えるまでもないかもしれない。
こういう細やかな気配りは、信長兄上にも見習ってほしいよ。
その信長兄上は眉間に皺を寄せて、むう、と唸っている。
そのうちに、次々と信長兄上を慕う兵たちが集まってきた。
お前がそうであったように、私は多くの者達の信を得ている。
信長兄上だけではなく、信行兄上にもよくして頂きました。
でも史実では、信長兄上はこんなところで死んでない。
だって信長兄上、顔は笑ってるけど目が笑ってないもんな。
思い当たる節があるのか、信長兄上が喉の奥で唸った。
信長兄上は、完全に俺をからかうモードになっている。
その頃になると、信長兄上の家臣たちも我に返っていた。
といっても、信長兄上が直接戦に行ったわけじゃない。