そんな俺が剣道を始めたのは、小学四年生の時だった。
父は剣道三段で、大学では剣道部の主将を務めていた。
誰かに剣道を教えるということは、自分の勉強にもなります。
まるで剣道みたいだ、というのが透の率直な感想だった。
父に剣道のことを伝えても、「そうか」と言われるだけだった。
俺は剣道をやってても、戦闘に関しては完全に素人だ。
確か、体育の授業で剣道をやったときのことを思い出すと……。
嫌がらせを受けながらも、剣道の練習はやめなかった。
剣道には、相手の攻撃を逸らす技術がいくつも存在する。
剣道の試合でだって負けた事なんて一度もないんだから!
あれは多分、剣道とか武道をやってるんじゃないかな?
日本で、剣道を習っていた頃には考えなかったことだ。
彼らの戦い方は、剣道などとはちょっと違うように思える。
剣道の試合でよく見る隙の少ないオーソドックスな構えだ。
そして竹刀を握るどころか、剣道すらやったことがなかった。
だが剣道は、何もないところから生じたわけではない。