千をはるかに超える数のモンスターがうごめいているのだ。
千が一、万が一、そんなことがあったら取り返しがつかない。
秀吉がそう言うと、千利休は静かに茶室を出て行った。
千さんは特に動じる様子もなく、笑みを浮かべている。
気になってもう一度千さんを見るが、変わった様子はない。
敵は、少なく見積もっても千以上と聞いていたけど……
千の兵たちを相手にするには、まるで力が足りなかった。
千利休だけではなく、松永久秀リスペクトでもあったらしい。
千の兵を相手にした時のような、突き刺さる鋭さはない。
千の敵を前にしても怯むことはないだろう、と続ける。
頭を切り替えて、立ち上がり千さんとの会話を進める。
千の魔物も、魔王も、なにもかもがなかったことになる。
千を超える軍勢が突撃してくる光景は、それだけで脅威だ。
俺のその言葉を聞いた千宗易は肩をすくめる様にした後、
けれど、千と百年の時を経て、立ち位置は入れ替わった。