厳冬期でなければ誰も怪我をさせずに済むかも知れない。
厳冬を乗り越えた先にある春のような、暖かな笑顔であった。
茜の脳裏に浮かんでいたのは、厳冬の中で咲いた梅の花。
確か厳冬期の奥穂を目指して単独行を行っていたはずだ。
枯れた秋の季節を通り越して一気に厳冬の季節って感じだ……。
その溢れんばかりの魔力を使い、限定的な「厳冬」を召喚した。
ロシアの厳冬で薪に火をつけるのに苦労するようにな。
小氷河期に当たる戦国時代は、前世と比べると厳冬だ。
真夏なのに厳冬の凍てつく冷気が入ってきた気がするほど。
厳冬の月、わたしが所有する【ペルネーテ】の屋敷に来なさい。
三十分後、一体の怪物が己の主を乗せて<厳冬山脈>を下山する。
「移ろい」を少しでも先に延ばし、停滞させるための厳冬を。
対して【ゼロオーバー】は……主共々、<厳冬山脈>で光の塵となった。