こんなにも執着を持ってしまったのは生まれて初めてだ。
これまで女性に対して、執着を持ったことはなかった。
それはつまり、勝利への執着を捨てていないということ。
それほど、この夢に執着しているようには思えません。
不思議なことに、人間は土地に執着してしまう生き物なのだ。
まさか、自分がここまで執着する相手ができるなんて。
だが、それでも、心の奥底には生への執着が残っていた。
今まではずっと、『生きること』そのものに執着していた。
大事にしてくれるのは嬉しいが、あまりにも執着しすぎだ。
人に執着することはあれど、人に愛情を持つことはない。
あるいは、その執着は悪しきものだったかもしれない。
なのに、どうしてこの世界では生に執着しているんだろう。
今では、何故あそこまで彼女に執着していたかは分からない。
根に持っているのか、それともただ私に執着しているのか。
それにしても、子供1人に執着しすぎじゃないかしら?
そうでなければ、死んだ人間にこんなに執着はしない。