魔王軍侵攻の知らせは、すぐに大統領府にもたらされた。
少なくとも、宰相府に置いておく必要はないでしょう。
そして今日、宰相から呼び出しがあり宰相府に向かっている。
元帥府を出た所で、息を切らして駆けてくる者がいた。
その大統領府周辺では現在、大規模なデモが続いている。
宰相府としてはそんな危険を冒すわけにいかなかった。
もちろん、宰相府ではそのことを把握しておりますとも
長府はうんうん、と気持ちの悪い笑顔を浮かべながら頷く。
情報共有も終わり、宰相府を出た時には夕暮れ時だった。
いままでこれほど立派な行政府庁舎を見たことはなかった。
と言うか、今の大将軍府はそれどころではない状況であった。
一人で寂しかったから、大統領府の中をうろついてたらしい。
しかし長府の死を知ってなお、動揺している様子は見えない。
その点につきましては、我ら聖王府にお任せください。
その後、長府が生きているという知らせを小倉から受けた。
そう締めくくったのは、法務府長官のコリン・アダムスである。
俺と彼とのやりとりを見ていた、長府が俺の元へやってきた。
救助隊の誰もがそう思った時、大統領府の地下室が開かれた。