怨念を振り払うと、断末魔を上げながら消滅していく。
空になったケースからは怨念のようなものさえ感じられた。
耳元では、何かの怨念のようなうめき声が聞こえ続ける。
恐らくあそこには強い怨念が渦巻いていたのでしょうね。
ともかく、魔族に対する怨念が凄まじいことは確かである。
非常に強い怨念が籠められており、浄化することは不可能。
そして気づいたが聞こえていたはずの怨念が消えていた。
その手には力が入り、声には強い怨念が込められていた。
何故なら籠められているのは怨念や呪いだけではない。
怨念って……それじゃまるで呪いのアイテムじゃないか。
そのまま怨念になりそうなくらい、負の感情に満ちていた。
その怨念か、憎悪か、あるいは妄執に取りつかれているのか。
厳かに、そして怨念のこもった声で、そいつは言った。
なんか怨念が渦巻くというか、暗い雰囲気なんだよね。
そして、テントの方からもなにやら怨念のこもったような
怨念も未練もなく、思い残すことなどないかのように。