そうこうしているうちにも、次々と患者は増えていく。
魔法医というのは、魔法によって患者を治療する医者のこと。
残念ながら、患者を完治させるまでには至っておりません。
まるで中二病患者の台詞のようだが、事実だから仕方ない。
そんな患者の様子を見て、ナースは不思議そうに首を傾げた。
俺はそんなことを思いながら、次の患者の入室を待つ。
医療に携わる者として、患者の変化を見逃さないように
だが、俺は患者さんに伝えないといけないことがある。
どんな天才医師でも、すべての患者を救えるわけではない。
次の患者さんが来ますので、場所を開けていただけますか?
次の患者さんが入って来る前に、診察室へとお邪魔しました。
心配そうに見つめてくる患者にアリシアは笑顔を向ける。
確か、年に数人の患者が出る程度だったと記憶している。
今にも死にそうになっていた患者も、一命をとりとめている。