そう言いつつも、砂原の表情には憂慮の色が浮かんでいる。
殿下はこういった展開になることを憂慮しているのだろう。
他に何か憂慮しなければならない問題があるのですか?
そんな一瞬の憂慮を打ち消すように、明るい声が響く。
情報が足りないまま、あれこれ憂慮しても仕方がない。
だが、今彼の頭を占めているのはそんな憂慮じゃない。
陛下は何かの前触れなのではないかと憂慮しておられる
アシュレイもレイと同じく、この状況を憂慮していた。
たしかに、ランスロット殿下の憂慮はもっともだと思います
正確には、何か憂慮すべき事態があるといったところか。
目に見えない憂慮によって、ソニアは怯えているのだろう。
だが、何よりも憂慮している事は、もう一つの理由の方だ。
失礼ながら、殿下にはなにか憂慮がお有りなのでしょうか?
一国の王としては、十二分に憂慮すべき事態だと思うが?
なんの憂慮もなく、間合いに踏み込むことができるのだから。
だが彼は、それこそが敵の罠であるかもしれないと憂慮した。