もしかすると、予想外の敗戦を喫する可能性があったのだ。
やはりこの敗戦を放っておくわけにはいかなかったのだ。
そして、この敗戦の責任は、間違いなく王女自身にあった。
この敗戦を契機に相良家は劣勢に立たされることとなる。
敗戦の責任をカナメ君に押し付けようとしているのでは?
長きにわたる戦争と……予想もしていなかったまさかの敗戦。
それどころか敗戦と言う大きな失敗を犯したばかりである。
小さな勝利は何度かあったが、ほとんどは敗戦である。
けれど敗戦の責任を負って、処刑を言い渡されたのだ。
それからは敗戦後の日本を想定して動いていたらしい。
なにかを見落としてしまえば、たちまち敗戦へと繋がる。
まるで敗戦者のようにぞろぞろと帰っていく探索者たち。
敗戦について知っているのはベイルだけではないはず。
翌日、ダヴィドは敗戦の責任を取らされ、処刑された。
敗戦から学んだことを浸透させるには時間が足りないのか。