また来るね、と言い残すと、松葉杖を握って部屋を出て行った。
廊下を歩いていると松の木が生えている庭園があった。
ゆっくりと移動していると、件の松が目の前に現れた。
ゆったりとしたペースで松葉杖をつきながら、私は歩く。
やっぱり、松葉杖をつきながら階段を上るのはしんどい。
その女性は松葉杖をついて、左足にはギプスをはめていた。
リリーは松葉杖を使って、フリージアに近づいていく。
ひと際大きな松の真ん前で、ぐったりしている女性がいた。
目の前の松の木は表皮がずたずたに引き裂かれている。
その中に混ざって、松葉杖をついている巨漢の姿が見えた。
俺は松葉杖ではなく、老人が使うような手杖をついている。
まさか桜井松平家と繋がっているなんてことはないよね?
じゃあ松の間が空いていますので、どうぞお上がりください
マツとの関係性は良くないだろうとは容易に想像できた。
松葉杖をついたティアも、ひょこひょことついてくる。
すいません、その『マツの洞窟』とは、どのようなものなんですか?
しかし、これは一条松平家の崩壊への序章にすぎなかった。
松葉杖をついて、浮き足立つ冒険者達の間を縫って歩く。
腰かけたベンチの傍らには自作の松葉杖が立てかけてある。
松葉杖で立ち上がろうとする私を支えてくれるリュゼ。
キャロルが松葉杖を俺の胸の前で持つと、俺は歩き始めた。