こう言っては何だが、池の水は決して綺麗とは言えない。
その池がどんな色をしていたのか、今は誰も知らない。
その池の周りには、大きめの石がいくつか転がっている。
湖、というより池、と表現した方がいいかもしれない。
大きな池が月のわずかな光を反射してキラキラ輝いていた。
山のふもとにあって、大きな池を囲むように家が建っている。
その中にある小さい池のほとりに、その少女は立っていた。
俺が言うと、池は目を丸くし、それからクスリと笑った。
池の言葉に、クラスメイト達が互いに顔を見合わせる。
呆れたような表情を浮かべ、池はそう問いかけてきた。
そうして遊び疲れた俺達は、池のほとりで休むことにした。
朝食を食べ終えて、俺たちは井の頭公園の池に向かう。
池の深さ自体はそれほど深いものではなかったらしい。
そうか、だからさっき池の水面をじっと見つめていたのか。
驚いたことに、池は俺に向かってそう問いかけてきた。
池の言う通り、俺はあいつのことをほとんど知らない。