それはまるで、自分自身を肯定されたような感覚だった。
その言葉を肯定するかのように、カラスの鳴き声が響いた。
何を言ったら良いのかわからず、思わず肯定してしまった。
否定して欲しかったのに、あっさりと肯定されてしまった。
それでも、彼女の言葉を肯定することはできないのだ。
そんな自分を肯定してくれることが、なにより嬉しい。
否定されないからといって肯定されるというわけではない。
誰かに存在を肯定されたのが、嬉しかったのかもしれない。
その警戒心を肯定するかのように、足音が近づいてくる。
自分の存在そのものを肯定してくれるような、そんな感覚。
それどころか、俺の行動を肯定してくれているようだ。
つまり、彼の言葉を肯定したわけでも、否定したわけでもない。
肯定するように、ただコクコクと頷くことしかできなかった。
誰かに肯定されることほど、幸福なことはないのだろう。
その言葉を肯定するように、彼女らは頷いてみせるのだった。