部屋で寛いでいると、寮母から一枚の葉書を手渡された。
リビングに行くと、ユキがハガキの束を持って唸っていた。
ハガキで近況を知ると、不思議と穏やかな気分になれた。
誕生日、去年と同じように、ハガキをもらえたら、嬉しいけど。
ハガキにスリーサイズの話なんて何も書いてないじゃない!
架空請求のハガキを送ろうと、それだけでは詐欺にならない。
横から葉書の文面を追っていた三人も口々に感想を述べる。
コピー用紙がはがき並みの厚みになってしまったせいだ。
ベンジャミンがカバンからハガキ大位の銀板を取り出した。
いやー、結婚関連の雑誌買ったら、はがきが付いていてさ
この前、俺がハガキ職人と化してネタを送っていた番組。
そう、と言っても俺も葉書貰うのなんてはじめてだけど。
胸元から葉書の束を取り出して己の上に放り投げばら撒く。
適当に床に落ちた葉書を踏みつけつつ、ドラックンは云う。
金属板ははがき大で、神紋術式のようなものが刻まれていた。
妖精よ、秘術によりしたためた葉書を我が親しき友に届けよ。
ああ、これは【秘術の葉書(アーケインポストカード)】か
落書きしたり応募ハガキ破ったりクーポンちぎる奴……