そしてある朝、東の空に虹がかかっているのが見えた。
君が生まれた時、空には大きな虹がかかっていたんだ。
雨はあっという間に通り過ぎて、青空には虹が架かる。
虹竜はそのまま翼をはためかせて空へと飛び去って行った。
そして空には虹がかかった、とても大きな虹がかかった。
陽光を受けてキラキラと輝き、小さな虹まで出来ている。
その虹は、ずっとみつめていたいくらいにきれいだった。
明け方まで降っていた雨があがり、空に虹が架かったその日。
虹竜は自分が負けるわけがないという確信を持っている。
飛び散った氷の粒がキラキラと光に反射して虹を作る。
まるで虹のような月光だけが、暗い草原を照らし出していた。
上空から太陽光が降り注ぎ、虹が幾重にも見えている。
そう言って少年が手をあげると、小さな虹が私の前に現れた。
虹君はそんなことを口ずさみながら、自室の扉を開けた。
虹君はとぼけながらも、なんだか安心しているようだった。