アイテムボックスから国語辞典を取り出して調べてみる。
授業で国語辞典を使う事になっているのを思い出したのだ。
それはエルフ語の辞典を作成してほしいというものだった。
薄くはないけど辞典のように分厚くもない、普通の本だ。
植物辞典によると、大豆によく似た植物はあるようなのだが、
英和辞典を片手に、珠美さんはわたしに声をかけてくれる。
そもそも辞典を貰ったところでその辞典が読めないのだ。
そんなことはロキシー辞典には書いていなかったが……。
タイトルもなにも記されていない、辞典ほどの大きさの本。
確かに、辞典は普段の読み物としては違和感があるだろう。
そんな俺の荷物の中から、古代アールヴ語辞典を取り出す。
あの生き物、魔法生物辞典で読んだことがあるわ……。
これが私の固有能力(ユニークスキル)、万物辞典だ。
ってそんな辞典的な事を思い出している場合じゃないし!
そして次の【魔法言語辞典】だが、ここで思わぬ事が発覚した。
名付け辞典かぁ……こういうのって、どこにでもあるんだなぁ
どうやら古代生物をまとめた辞典か何かのようだな……。
完璧とは言えないもののエルフ語の翻訳辞典が完成した。
俺は頭の中にある俺専用の辞典を閉じて溜め息を吐く。
顔を真っ赤にして和英辞典を殿下に投げつけ逃げ出した。
魔術文字の辞典を片手でめくりながら、すでに集中している。