俺が生きている世界は、法と道徳によって守られている。
常識と道徳に照らし合わせて考えるならば、そうするべきだ。
俺の道徳観や倫理観というのはその程度のものだったのか?
その辺りは、個人の倫理観や道徳観があるんだろうけどね。
確かに、ここへきて道徳の話はおかしいかもしれない。
声では止まらない、道徳では止まらない、心では止まらない。
道徳や価値観なんて時代によって変遷するのが当然です。
だからと言って、優斗は道徳観念を捨てた訳ではない。
今の今まで俺に道徳を説いていた親父の姿は消えていた。
倫理や道徳、そういった「あるべき姿」をそのまま述べればいい。
言っとくけど、私に倫理だの、道徳だのを説くは間違ってるわ。
道徳を尊び、正義の味方をして、弱者を守ろうと生きてきた。
ですが、道徳というものに対する良い教材が無いのです。
そうですね、読み書きに計算、歴史に道徳、そんなところですか。
世の中の常識や道徳は絵本で学ぶ子も少なくありません。
法が、倫理が、道徳が、そして彼女自身すら、彼女の罪を許さない。
ちなみに道徳の授業は、ニクも一緒に受けてもらった。
そういえば教会は道徳や教育を司る一面もありましたね。
つまり人並みの道徳観を持っており、罪悪感だって覚える。
人々の為に道徳を説く行為は尊いと思いますからねぇ。
開始の合図もなければ、道徳や常識も一切気にしない。
道徳観に溢れる俺もまた、男の本能からは逃れられないのだ。
これは道徳面での事だが、ネイサンはその事を知らない。