社長と部長は、口をあんぐりと開けたまま固まってしまった。
部長はそう言って踵を返し、俺の前から去っていった。
もしかすると、部長は只者ではないのかもしれない……。
は、はい……お気遣いいただきありがとうございます、部長……
と、部長は気を取り直したように書類に目を落とした。
部長はしばらく沈黙した後、つぶやくように語り出した。
そして、最初に手を挙げたのは『営業部』の部長だった。
腕を組み、眉間にしわを寄せながら部長が考え込んでいる。
部長はトレーディングカードをテーブルの上に広げている。
部長は部長なりに、先のことをしっかり考えているらしい。
そして俺は同時に、昨日の部長との会話を思い出していた。
部長が心なしか、得意げな顔をしているようにも見える。
部長は驚きの声を上げずに、ただじっと俺を見つめていた。
部長は、あまり納得していないようで、変な顔をしている。
部長は自分の手に視線を落とし、グッと拳を握り締めた。
その音に驚いて、部屋にいた全員が部長の方を向いた。
キッパリと言い放った彼の言葉を、部長は黙って聞いている。