ジェレミーの言葉に、数名の陪審員が納得したように頷く。
まるで陪審員での裁判が行われているかのような状態だ。
そして裁判官と陪審員が協議に入り、いよいよ判決が出る。
その言葉にケヴィンは立ち上がると、陪審員席へと近づいた。
裁判官や陪審員だけでなく、集まった市民たちにも向けて、だ。
続いて裁判官が席につくと、陪審員が列をなして入ってきた。
ケヴィンの滔々とした弁舌に陪審員は聞き入っている。
裁判官、陪審員に引き続きイライアスが廷内に入ってくる。
傍聴席が、陪審員たちが、そして裁判長までもが、おおっ……!
全員一致の評決に達するまで陪審員は討議を重ねるのだ。
ワイロを渡せそうな陪審員も裁判官も弁護士もいないしな。
しかしこれが通用するのは、陪審員席か傍聴席にいる素人……。